- おでこ植毛って何?
- 女性の間で人気が高まっているの?
- 気になる費用はいかほど?
おでこ植毛と言われると、高齢者のようなイメージがわきますが、実はこれは若い女性の間でじわじわと人気を上げている美容術の一つなのです。
でこの広い女性は思わず目が吸い寄せられてしまう「おでこ植毛」。
気になる人気の秘密と、料金などの情報を調べてみたので、参考にしてくださいね。
おでこ植毛って何?
おでこ植毛とは、文字通りおでこに植毛をする美容術です。
世の中には、おでこが広すぎるとの悩みを抱えている人も多くいます。

他者から見ても気にならないけど、本人はコンプレックスを抱くというケースは多々ありますよね。
そして現れたのがおでこ植毛。
もともとは男性の薄毛や高齢者の植毛が発端でしたが、おでこの広さを気にする女性の間でじわじわと人気を上げてきました。
プチ整形の中でも「二重整形」や「リフトアップ」「ヒアルロン酸注入」「ボトックス」と人気の高い施術に引けを取らない「おでこ植毛」には、どのような人気の理由があるのでしょうか。
以下をみて、おでこ植毛の人気のワケを探っていきましょう。
女性の間で人気が高まっているの?
毎朝自分の顔を鏡で見て、化粧を施す女性は多くいます。
一生まったく化粧をしないという女性の方がめずらしいですよね。
多くの女性は、毎朝自分の顔をしっかりと見つめる時間を持っているはずです。
その過程で、思うものです。
「もう少し鼻が高ければ」
「もう少し目が大きければ」
「このしわがなくなれば」
「このほくろがなくなれば」
「最近たるみが目立ってきた」
「このおでこが、もっと狭ければ」
自分の顔のどこが気になるかは、個々の美意識の問題です。
そして、一度気になり始めると、延々と自分の理想の顔との比較をしてしまうものですよね。
そして今や、美容整形の華の時代。
多くの欲求が、数十万円の対価を支払うことで、叶えることができるのです。
もちろん手術にはお金もかかるし失敗もつきもの。
一般的に、自分の手を横向きにおでこにあてて、指の数が4本程度の広さで「一般的なおでこの広さ」と言えます。

それ以下であれば狭すぎ。それ以上であれば広すぎ、と判断することができます。植毛で生え際を降下させ、指4本分の理想的な広さのおでこを手にすることができるのです。
おでこが広いとのコンプレックスを抱えている女性は、思わず飛びついてしまいそうな「おでこ植毛」ですが、もう少し詳しく手術方法や失敗例などを調べてから、慎重に事を進めてくださいね。
気になる費用はいかほど?
おでこ植毛は、どちらかというと男性に需要多き美容術です。
薄毛で悩んでいる男性は多く、女性よりもずっと切実な思いですよね。

女性でも、広いおでこを狭くしようと、植毛できるサロンや病院を探すのですが、検索にヒットする多くは「アートネイチャー」的なサロンばかり。
料金相場はとても幅が広い
ここでは、女性でも門をくぐりやすい高須クリニックの植毛の料金を、目安に紹介いたしますね。
高須クリニックは植毛500本で70万円。定着率は50~90%と言われています。これは一般的な植毛に比べてかなり割高で、その割には定着率が低いとの口コミも多数ありました。
他のサロンの費用は、同じ500本の植毛で、50~120万円という料金幅があります。

マシンを使うのか、人の手による植毛かによっても、料金は大きく変わるという事ですよね。
また、多くの植毛をしてくれるクリニックでは、植毛手術自体に基本料金を課しています。「基本料+植毛の本数分=全体の料金」となるわけです。
基本料金は大体20~30万円が相場のようです。更に一本の植毛に付き、1200円~といった料金体系。施術を受けるクリニックによって、料金も植毛方法も大きく変わってくるため、どこのクリニックにするのかを十分に吟味したいところですね。
どこで施術を受けることができるの?
男性専用クリニック?と考えられている植毛サロンでも、女性を施術してくれるところは多数あります。
- アイランドタワークリニック
- よこ美クリニック
- 有楽町美容外科クリニック
- AGAルネッサンスクリニック
- アデランス
- KM新宿クリニック
- 湘南美容外科クリニック
いかがでしょうか。多くのエステサロンで脱毛や痩身などの美容術を受けてきた女性であっても、「なにこれ?」と聞き返したくなるほど、耳慣れないクリニックばかりですよね。

クリニックの名前もなんだかおじさん臭い…いくらおでこを狭くしたいと願っていても、訪ねるのは勇気がいります。
返答に納得できたら、勇気をもって門を叩いてみてもいいかもしれません。
おでこ植毛の種類解説
FUT式植毛
自分の後頭部から帯状にメスを入れ、毛包ごと頭皮を採取します。
とても痛そうですが、当然麻酔を使うため、痛みを感じることはありません。
採取した頭皮と毛包の束を保存液に漬け、おでこに一本一本植毛していきます。

後頭部の採取部分には帯状に傷跡が残り、回復に時間がかかります。
FUE式植毛
FUT式に比べてより丁寧な施術がこちら。

FUE式植毛では、毛包を一本一本採取します。採取するための専用パンチ機器があり、一本一本の採取のため、とても時間がかかります。
その代り、採取部にメスを入れるわけではないので、後頭部の傷跡はほとんど目立ちません。
また、ゆっくりと長期間かけて施術をしていくため、植毛していることを周囲に気付かれずに済むと言われています。
ボズレー式植毛
後頭部の頭皮を帯状にメスで採取するところまでは、FUT式と同じ。その先に違いを出したのが、このボズレー式植毛です。
採取した毛包を、「太い髪」と「細い髪」に分けて植毛。
太い髪は頭頂部へ。細い髪は自然なおでこの生え際にと移植します。
女性でおでこの植毛を考えている人の中には、男性同様薄毛に悩んでいる人も多いですよね。

おでこだけではなく、頭全体の薄毛解消術として、この方法を選んでもいいかもしれません。
ボズレー方式は珍しい植毛方法で、ウェルネスクリニックで受けることができます。
QHRシステムストリップ法植毛
FUT式もFUE式も人の手による施術です。
植毛という高度な技術を、マシンによって行うのが、QHRシステムストリップ法です。
マシンを使うという事で、費用は高額になります。
しかし、手動に比べて格段の時間短縮が可能となりました。

また、正確な植毛技術ゆえか、植毛した毛の生着率が95%以上とも言われるほど高くなっています。
QHRシステムダイレクト法

植毛の最高峰とも言われるQHRシステムダイレクト法。
マシンを使うゆえに、短時間で広範囲での植毛が可能。料金は一番と言ってもいいくらい高額です。
しかし、こちらのマシンはストリップ法とは違い、メスを使わないのです。
メスを使わずに、後頭部から髪の毛を一本一本毛包ごと採取し、おでこの気になる部分に直接植え込みます。
注射器の先端のような細いマシンを使うため、一株単位での施術が可能となった夢のような植毛マシン。
メスを使わないため、後頭部に傷跡が残ることもなく、施術後のダウンタイムもとても短くすみます。
採取した髪の毛を、そのままその機械で植毛するため、毛根を確実に生きたまま植毛することが可能です。

そのため、他のどんな方法に比べても定着率はナンバーワン。
この施術をしてもらえるのはアイランドタワークリニックのみ。アイランドタワークリニックの独自技術による植毛方法なのです。
スマート植毛(ARTASロボット)
植毛の分野でも、人の手よりも機械の開発が急速に進んでいるようです。
上に挙げたQHRシステムの機会も然り。
こちらで紹介するARTASロボットも然り。人の手よりも正確に短時間での植毛を実現してくれる、夢のような機械です。
ARTASロボットでは、毛包を採取する場所を、機械がランダムに選んでくれます。
そのため、後頭部の一部位だけ毛がなくなって傷跡が残るという事もありません。
ただ、このマシンによって植毛した部位は、初期脱毛が起こるケースが非常に高いと言われています。
つまり、他の部位からおでこに移植した毛が、最初はたくさん抜けてしまうという事です。

毛包ごと移植しているため、抜けた後に再び生えてくるのですが、それにしても植毛後の脱毛はショックが大きいですよね。
施術前に気を付けるべき事
では多くのサロンや施術方法の中から、自分が受ける植毛術を選ぶポイントをお伝えしていきます。
後頭部の傷跡が残るかどうか
薄毛男性の植毛手術の場合は、後頭部の傷跡を気にしない人も多くいます。
できることなら植毛したことを周囲に気付かれたくないという気持ちまでは女性と同じなのですが、術後時間とともに目立たなくなる傷跡に関しては、無関心の人の割合が多いのが事実。
それに比べて女性は、植毛する髪の毛を採取する後頭部に、傷跡が残るのを嫌がる人が多いでしょう。
女性の方が髪の毛が多く、傷跡を隠せるという利点もありますが、それを差し引いても、出来ることならば帯状にメスを入れる方法は避けたいところです。

これらの理由から、後頭部に帯状にメスを入れて、毛包を採取するFUT式やボズレー式植毛方法を選ぶ女性は少ないと考えられますよね。
「後頭部にメスを入れて帯状に傷跡が残っても良いかどうか」は、施術方法を選ぶポイントの一つとして考えていいでしょう。
植毛後の定着率を比較しよう
せっかく毛包を採取して、一本一本おでこに植毛をしたとしても、定着しなければ意味がありません。
定着するとはすなわち、植毛した毛根が生きていて、その後もずーっと毛が生え続ける状態のことを指します。

上述した植毛方法を比較すると、QHRシステムやARTASロボットなどのマシンを使った植毛方法の方が圧倒的に定着率が高いように思えます。
手作業よりもマシンの方が高額のところが多く、予算の面で悩むこともあるかもしれませんが、定着率が低ければ、植毛手術の意味もなくなります。
多少高くつこうとも、マシンによる施術を選ぶことで、術後の満足度が上がるかもしれませんね。
カウンセリングに時間をかけてくれるサロン
どのような美容整形でもいえることですが、術前のカウンセリングにしっかりと時間をかけてくれるかどうかが、クリニック選びのカギとなります。
美容整形を受ける理由は、「今の自分のパーツが気に入らないから」ですよね。
それを「自分の思うようなパーツに形を変える」ことが美容整形です。

つまり、自分の術後のイメージを、医師がしっかりと汲み取ってくれているかどうかが、成功の分かれ目となるのです。
手術前ならばキャンセルも可能。術前カウンセリングの対応によって、医師をしっかりとジャッジしましょうね。
まとめ
- おでこ植毛とは、おでこの広さにお悩みの方が、おでこに髪の毛を植毛して、おでこの面積を減らす美容術である。
- おでこ植毛は、元は薄毛や生え際後退に悩む男性が受ける植毛術であった。それをもとに、おでこの広さにコンプレックスを抱える女性が美容術として受けるようになってきた。
- 植毛料金は、髪の毛500本で50~120万円が相場である。
- 植毛を扱っている美容外科クリニックは少なく、アデランスのような薄毛男性向けのクリニックが多数ある。
- クリニックによって植毛方法に大きな差がある。
- なるべく植毛の定着率の高いクリニックや方法を選ぶとよい。
- 後頭部の傷跡が残るかどうかという目安で、施術方法やクリニックを選ぶとよい。